持続化給付金の不正受給が話題になっていると、来年の確定申告がどうのこうの、口座から絶対ばれるどうのこうの、登記でばれるどうのこうの、と意味不明な批判が多い。
不正受給は悪いことなので、自分から申し出ても本来の2割加算できちんと対応してほしい。実名も公開すべき。そもそもそれが条件で申請可能になっているから。
ところで、確定申告をしなければばれるという人がいるんだけど、まさか税務署と経産省がつながっているとでも思っているのか、縦割り行政を全くわかっていない。入金口座からわかると言っているけど、まさか全口座情報を税務署が把握しているとでも思っているのだろうか、妄想しすぎ。そして、登記でばれると言っているんだけど、個人は会社じゃないから登記なんかないんだけど・・・。
と、不正受給の批判者が無能過ぎて、どっちもどっち。
ちなみに、まともな会社・個人は、本当に条件に合致しているので申請、ちょっと悪いところは、売上の計上月をずらして申請、そして、今回のそもそも営業していない不正受給者。
個人的には、月をずらした申請を検挙してほしいんだけど、そもそも事業を行っていない一般人の不正受給のせいで、そこまで手が回らないだろうな。売上ずらしただけで、大もうけ。もちろん、それに対応する経費を使えばいいだけ。飲食等の接待交際とかね。過去に赤字があれば、赤字を利用すると税金もかからない。出口はどうとでもなる。
「持続化給付金は収入だから、来年の申告で税金や国民健康保険が発生する!キリ」って言っている人がいると、もうちょっと税金のことを勉強してから発言すればいいのにと思う。知ったかぶりばかり。
世の中の人は、税務署が万能の神のようになんでもわかると思っているみたいだけど、はっきり言って雑。特に昔のようなベテランがいなくて、ソフトが決算書等の数字の異常値を判定するようになってくると、考える能力も衰えている。
この程度の不正受給、ばれないように申請するなんて簡単だと思う。
でも、できれば去年開業した人で、今年の申告がない人、今年の申告に持続化給付金を計上している人の決算書の数字をよくチェックすれば、不正受給が見つけやすいんじゃないかと思う。そのくらいは税務署にやってほしい。
持続化給付金は、去年と今年の売上の比較のため、去年の申告が必要。不正受給のためには、去年初めて申告しているはずなので。
ちなみに、経産省がマイナンバーカードの提出を条件にしていないので、受給者の情報を経産省が教えないと意味がないと思うけど。せっかく悪いことをした人を罰するためのマイナンバーカード。税務署と経産省が情報共有できれば、少なくとも営業実績のない今回のような不正受給は摘発しやすいと思う。